あした天気になあれ

とあるクレープ屋さんで働くわたしの日常。

マルチタスク術と保育士

マルチタスク術を身につけるのには時間と経験が必要だよねって話と、マルチタスクができるようになると周りの人のことが気になってツラいよねって話。

 

悪口じゃないです。自分がしんどいだけ!

 

わたしは自分のこと、ある程度マルチタスク(ここでは何かしながら他のことを考える、することとします)ができると思ってます。

 

この仕事で言えば、

生地焼きながら、レジから聞こえてくるお客さんの注文とスタッフの復唱が合っているかどうか、お客さんの口調や雰囲気はどうか、レジ内の小銭の量を記憶と照らし合わせて両替は必要ないか、提供待ちがあと何点か、必要なクリームの量に対して今あるクリームで足りるか、足りないならどのタイミングでたて始めるのか……など

 

もう書ききれないくらい考えてる。

 

でもそれって、本来はみんなで声掛けあって考えればいいことだし、それぞれの役割の中で判断してくれて構わないことで。

 

べつにわたしひとりで考える必要ないのに、見えてしまうからツラいよね。

 

これが役に立つときも時もあるけど、ただのいちいち細かいオバサンになってる可能性も大いにある(笑)

 

なんでこうなるかって、保育士の経験が活きちゃってるから。

 

 

保育士って常に色んなことを考えなくちゃいけなくて。

 

たとえば3歳児15人クラスをひとりで担任したときの給食食べ始めるまでの時間。

 

トイレに行ったほうがいい子に声をかける、行きたくないとか言ってるうちに漏らす、トイレで始末する、着替えの準備、食前の手洗いで並ぶ順番で揉めて対応、手洗いで袖口が濡れて着替え、自分でおしぼりを用意するように声がけ、早くできた子達が暇を持て余してケンカ、おしぼりがない事件、給食を取りに行く、テーブルもろもろの消毒、自分では運べないので全員分配膳、アレルギー食のチェック、食前の薬を飲ませる、そして

 

いただきます

 

これをひとりで15分くらいの間にやるわけですよ。

まじですごい仕事だな(笑)

 

ってのを10年やってりゃ、それはもう体に染み付いてて。

 

これはほんとに特殊な経験下でしか育たないものだから、決してバイトちゃんたちにホントに求めてるわけじゃないの!

短期間でこうなれってのはハッキリいって無理だし。

 

でも心のどこかで求めてしまうというか…

わたし以外にだれか1人でも同じような人がこの場にいたらなって

思ってしまうからツラいよね。

 

っていう独り言でした。